お中元のお返しは必要?マナーや相場、お礼状の例文も!

夏のイベント

お中元に関してこんなお悩みはありませんか?

「独身時代にも社会人として贈答品のやりとりは経験はしてきたつもり。」

「でも、結婚してからは夫宛てに届くお中元の対応に迷ってしまう。」

まずは、お礼状から始まるお中元のマナーとお返しについて必要性と相場から見ていきましょう。

とくにお礼状は例文もご紹介しますので参考になさってくださいね。

【もくじ】

お中元のお返しは必要?マナーを知りたい!

お中元の多くは目下の人から目上の方へ、日ごろお世話になっている事への感謝の気持ちを込めて贈るものです。

ですので、お中元を頂く側としてはお返しの品を送らなくてもマナーに反しているというわけでもないのです。

しかし思わぬ方からのお中元とか、頂く側がお返しをしないと気持ちが落ち着かないことなどもあり、お返しすることを全否定はできません。

また、以前と比較すると最近は「頂いたら返しておく」傾向が強まっているようで、目上の方からのお返しも珍しくはありません。

もうひとつの傾向として、企業内での厳しいリストラが関係しているのか「贈っておきたい上司」を厳選したり、社内での贈答を止めようと申し合わせをしている企業も有るほどです。

以前は贈答の季節を風刺した漫画に「贈答品が山と積まれている」上司宅の玄関先の光景が描かれ見る人の苦笑をさそったものです。

今ではこのような光景は風刺漫画にも表れない、過去の遺物となりました。

そして贈る先は友人知人、親、兄弟姉妹と目上・目下感覚とは関係なく広がっています。

普段からのお付き合いが濃い関係の方へ「お中元の機会を利用して何か贈りあう」ということですね。

期間中は限定商品が「送料無料」になったり、お住まいの地域と店舗が近いと送料無料になるようなサービスを利用して重い物(調味料・洗剤など)を自宅へ送り届けてもらう方もいます。

デパートもこうした需要を既に見込んでいて「ご自宅用」というブースを設けていることも珍しくありません。

こうして上下関係からのお中元ではない場合が増えている現在では、頂いた品に見合った品をお返ししておく必要が有りますね。

♪お返しのマナーは?♪

お中元をお贈られたら、すぐにお礼の気持ちを伝えることが大切です。

ここはやはり「お礼状」を出して丁寧に感謝の気持ちを表しましょう。

メールや電話で「届きましたよ♪ありがとう」と簡単に済ませても差し支えないのは、ごく親しい間柄の方に限られます。

そもそも、お中元は日頃お世話になっている方への感謝と季節のご挨拶をかねたものなのです。

単なるお礼よりも「格上」で儀礼的な側面があるといってもよいでしょう。

そのため、お中元を頂く側もきちんと「お礼状」で応えることがマナーの形式としては釣り合うわけです。

届いてから日をおかずにハガキ1枚のお礼状をお出しする、これでマナーの第一関門は無事通過です!

♪コーヒーブレイク~余計なお世話♪

夫宛に届いたお中元、「ま・さ・か」、帰宅を待たずに品物を開けたりする方はいませんよね?

これは最大のマナー違反になります。

場合によっては(人によっては)頂いたお中元を開かずそのまま送り返すことも有るのです。

送り主と頂く側の公的関係によっては、そのまま頂く訳にはいかない、あらぬ嫌疑を受けかねない等々、十分な注意が必要です。

夫の公的・社会的人間関係を全て把握している自信がない限り、ここは安全策をとってくださいね。

お中元のお返し 相場はいくらぐらい?

【贈る際の金額の目安】

・親戚や友人・知人で3,000円~5,000円

・上司や仲人で5,000円前後

・勤務先の上司・先輩で5,000円前後

・婚家と実家、特別お世話になっている方へは5,000円~10,000円

お中元のお返しは、一般的には頂いた品物とほぼ同額でお返しをするようです。

目下の人から目上に贈るから、お返しは要らないという考え方も有りますが、これは一昔前の上司が強力な力を持っていた時代の事になりつつあります。

そもそも、お中元の相場金額は毎年、それほど変化は見られないようです。

およそ3,000~5,000円程度が相場のようです。

お返しも同額程度が相場となります。

相場をつかむにはデパートの中元売り場で陳列されている商品の値段を見ればわかりますね。

お返しの金額は相手で変わるものではないとはいえ、唯一注意が必要なのは婚家と実家とのやり取りでしょう。

普通、頂いた品の金額を超えてお返しをすることはないけれど、唯一超える事が有りうるのが婚家と実家の贈答品。

賢く対応するには、価格が判りにくい物を贈ることです。

或いは、こうしたやり取りは、特に年金暮らしの家庭では重荷となりますから、双方が話し合って「虚礼廃止」となればスマートに止められますね。

お中元のお返し お礼状の例文

お中元を頂いたら必ずお礼状を書きます。

ハガキには短く定型的な文章を書くだけでいっぱいになります。

では順を追ってお礼状の書き方を確認していきましょうね。

■例文の構成はシンプル!

頭語(拝啓)

時候の挨拶

贈って下さった方へのお礼の言葉
(贈り主が会社関係の場合には、仕事の関係者への気配りを含めたお礼の言葉)

お返しを贈る場合にはそのことにもふれておく。

先方の健康を気づかう言葉など。

結びの言葉

結語(敬具)

【文例】仕事関係の方からのお中元

拝啓 今年はことのほか厳しい暑さが続いています。

先日は結構なお品をお贈り頂きありがとうございました。

御社の皆様には日頃からお世話になっており、感謝している次第です。

さて、本日別便で故郷の名産品○○を送らせていただきました。

お口に合うと良いのですがご笑納下さい。

暑さはまだまだ続きますから、どうぞくれぐれもご自愛ください。

略儀ながら書中にてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

敬具

【文例】知人からのお中元

拝啓 連日厳しい暑さが続いています。

先日は結構なお品を頂きありがとうございました。

○○様は美味しいものをよくご存知ですね。

御蔭さまで我が家の食卓が一気にグレードアップ致しました。

ところでお仕事は相変わらずお忙しいのでしょうか。

夏休みに家族を山形の田舎に送り出し、私は一人ゆっくり過ごす予定でいます。

その際は冷たいビールでもお付き合いください。

またご連絡させて頂きます。

なお、本日別便にてお好きな銘柄のビールを少しですが送らせていただきましたので、ご笑納ください。

奥様にもどうぞ宜しくお伝え下さい。

敬具

【文例】今後のお中元を断りたい場合の書き方

ご無沙汰ばかりしておりますのに、このように温かなお心遣いをいただき恐縮しております。

ありがとうございました。

しかしながら今後はどうぞ、このような過分なお気遣いは御無用に、お気楽にお付き合いくださいますよう、お願い申しあげる次第です。

いつも我が家では○○さん、どうしておいでかと、話をしております。

どうぞお時間のある時にはまた、お気軽にお出かけください。

まずは御礼まで。

 

■夫へのお中元、お礼状の差出人名は?

自分へのお中元は迷うことはないものの、夫へのお届け物となると、さて?考えてしまいますね。

夫宛てのお中元だから、礼状は夫が書くのでしょうか?

人にもよりますが妻に書かせる夫も多いようですね。

その様な場合には「差出人名」にご注意ください。

妻がお礼状を書く時でも「差出人名は夫の名前」にします。

そして夫の名前の左脇に、少し小さく「内」と書き添えます。

これで夫婦揃っての感謝の気持ちがこもった礼状となりますね。

夫の代筆で書かされているのが実態でも、「内」と一文字書き添える事で夫婦協働となるわけです。

まとめ

お返しに何を贈ればよいか迷うかもしれません。

先方の好みとかライフスタイルを知っていれば良いのですが、知らない場合には定番から選べばよいでしょう。

あるいはお中元売り場でベテランの係に相談するのもよいでしょう。

都会のデパートの売り場でも、それほどバラエティーに富んだ品が用意されている訳ではなく、結局のところ定番が陳列されている程度。

凝った物を、厳選した物を贈りたいと考えても、忙しい毎日の中では時間の制約も有り、難しいものですね。

個人的な経験ですが、素材にこだわった「かまぼこ」を頂き重宝した事があります。

素麺、冷やし中華などの具にしたり、おつまみにもなって、さすが年配の方の暮らしの知恵と感心させられたものです。

各地方には特色ある「かまぼこ」がありますから地元の名品を調べると何か見つかるかもしれませんね。

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