引っ越しの物件見学は、ネット検索に加えて現地に出かけて実際の物件を見ることが必須!
ですが、忙しい日常生活の中での見学ですから、効率よく理想の我が家を探したいですね。
間取り図を手にしていざ見学、でも「見学でチェックするポイントは何?」と戸惑うかもしれません。
「見学に必要な持ち物って何かしら?」
「見学に最適な時間帯ってあるのかしら?」
それでは物件見学の前に、こうした疑問にお答えしていきましょう。
【もくじ】
引越しの物件見学のチェックポイントは?
物件見学のチェックポイントでは大きく分けると2つに分類できます。
1.不動産屋さんからの物件紹介情報内容のチェック
2.物件の現地見学でのチェック
ではそれぞれを見ていきましょう。
不動産屋さんからの物件紹介情報内容のチェック
事前のネット検索の結果と実際とは違う事もありますね。
検索済みの項目でも不動産屋さんから聞き出して、内容を照合しましょう。
・物件の所在地とそのエリアの主要生活関連施設の確認
(学校、病院、図書館、スーパーマーケット、商店街、役所など)
・物件の賃貸料をはじめとする契約条件と更新時の条件、補修部分の費用負担条件など。
・駐車場を借りる場合は自分の車に必要十分な通路やスペースの有無の確認。
物件の現地見学でのチェック
細かい点をチェックをしますので、リストを作り漏れの無いよう見学をしたいものですね。
標準的なリストをご紹介しますので、ご家庭によって必要な項目を付け加えてご利用ください。
物件内見チェックリスト
★内見その前に!
物件所在地まで不動産業者に車で案内されることが多いのですが、現地に到着してもすぐに建物内部に入らず、周囲を見回してください。
大きな施設などはネット検索の地図で確認できますが、近隣に「○○系○事務所が!」などの地図に載らない情報がありますね。
実際に東京都内の物件で入り口に「○事務所」看板を掲げている場合もあれば、普通の民家の場合もあって見極めは難しい事も事実です。
けれど、意識して見回すと歩道に乗り上げて駐車している窓ガラスがスモーク、黒塗りの車を発見するかもしれません。
物騒なご近所は他にもあります。
「ごみ屋敷」や「植木鉢を道路に障害物のように並べて」いる家は?などの周囲の観察は大切なポイントです。
★内見では?
日当たり良好?
布団を外干しする方にとっては日当たりの確保ができるかどうかは大事なポイントですね。
日当たりは太陽の動きと共に変化します。
布団を干すスペースの先の空を観察します。
都会では高層ビルが視界を遮さえぎるばかりではなく居住エリアと離れたビルでも太陽の動く道筋にあると、日差しがさえぎられることになります。
チェックポイントは布団干しに適した時間帯(平均的には10:00~15:00頃まで)にどの位の時間、日が差し込むかですね。
たとえ朝の10時前にはビルの影になっていても、太陽が動くにつれて昼前には日が差してくるような場合は布団干しもOKでしょう。
また高層ビルが2つも建っていると、ビルの陰⇒日当たり⇒ビルの陰⇒日当たり良しと、一日の間に様子が変化する事もあるのです。
あまり厳しく考えずに、日中2~3時間だけでも日が当たるようでしたら「布団干しができる」と考えても良いのかもしれませんね。
音漏れは?
騒音問題は被害者にも加害者にもなりうるデリケートな問題。
管理人さんに上下階の居住者について率直に質問する事をおすすめします。
以前の居住者と音のトラブルは無かったか、上下階のお部屋にはどのような方が居住されているのか、音でのトラブルを避けたいからと教えていただきましょう。
構造上の問題で、フローリングの作りによっても階下への音の響きがちがってきます。
またキャスター付きの椅子は意外なほど階下に響き渡るものですし、子供さんの足音も。
室内では走らず歩きましょうと、最低限のマナーはしつけたいですね。
なかなか判りにくいため盲点となるのが隣家との仕切り壁の構造です。
コンクリート作りのマンションでも、隣家との仕切り壁がコンクリートではなく、ブロックの場合があります。
このブロックの仕切り壁の物件はおすすめできません。
声をひそめて暮らすことになるからです。
お客様は声の大きさに気を使うことなく話しますから、お隣に来客があるとすぐわかります。
話の内容までは聞こえなくても、来客の男女の区別はつく位には聞こえてしまいます。
このような物件でも、ブロック壁は片側一方の隣家との境だけで、両側共にブロックというわけではありませんでした。
思わぬところでコストカットされていたのでしょうね。
ちなみにブロック壁のマンションは2例とも分譲物件です。
物件を見学する時の持ち物で必要なもの!
物件を見学する時の持ち物の説明をしましょう。
いずれも見学する際に便利なのでお持ちになる事をおすすめします。
★事前準備
新居に運び込む家具類、冷蔵庫、テーブル+椅子の設置に必要なスペースの確認をします。
寸法のみのメモでも良いのですが、新聞紙などを実物大(底面積と同じ大きさ)にカットしたものがあると、より便利です。
新居で実際にその紙を床に置く事で、必要十分な広さがあるかどうかが判りますし、レイアウトの確認ができるからなのです。
★持参する物
- 家具類と同寸法にカットした新聞紙(上記)
- メモするためのノート類と筆記用具
- メジャー(新居の窓の寸法を測り、現在使用しているカーテンがそのまま使えるかどうかを確認します。)
- チェックリスト
- 物件情報(不動産業者から受け取る「間取り図」を含みます。)
- 方位磁針(あれば確実に方位を確認できるので。)
- デジカメ、スマートフォンなどの画像を記録できるもの(破損している部分を見つけた場合の記録にも使えます。)
- ビー玉(床の傾斜を確認するため。)
- スリッパ(業者によっては準備してくれますが持参すれば安心。)
- 飲料水(見学途中でコーヒー店などに入るケースは「まれ」なのです。)
- 懐中電灯(雨天や曇りなどの場合に照明器具が外されていると暗くて瑕疵が見分けにくいため。)
物件を見学するのに最適な時間帯は?
物件を見学するには不動産屋さんへ行き相談をしますので、先に定休日と営業時間を確認しておきましょう。
参考までに不動産屋さんの定休日は木曜日が多いそうですよ。
★不動産屋さん訪問は少なくとも昼前迄に!
どの様な部屋を希望しているか、こだわる点などを不動産屋さんへ伝えて物件の紹介を受けます。
できれば幾つか候補を選びだして内見で比較をしましょう。
この相談の時間を経てから実際に物件内見に出発しますので、内見の時間帯は「午後~夕方」となります。
この時間帯ですと物件の日当たりの確認ができますし、窓から見える風景も確認できますね。
日当たりは良くても、窓の外には大きな看板が見えるなどのアクシデント物件も。
また、普通は照明器具が外されていますので昼間の明るいうちに内見をすることになります。
室外からの騒音も昼間の交通量が多い状態で、窓を開けてどの程度の音が入ってくるか確認できますね。
★気に入った物件が見つかった?
こうして紹介された物件をザット見ただけでも「ここには住みたくない」と判断が付く事もあるでしょう。
その様な場合ははっきりと伝え、別の物件に移りましょう。
次に希望する条件に合う物件が見つかったときには、管理人さんを訪ねましょう。
管理人さんは常駐・通勤のどちらでも勤務時間は決まっているものなので、まず管理人室を訪ねることをおすすめします。
チェックリストの項目や、駐車場・バイク置き場・駐輪場の空き状況の確認、ごみ出しの方法、監視カメラの有無と位置などを質問します。
夕方は街に動きが出てくる時間ともいえますから、管理人さんと話をしている間にも居住者の方が帰ってくる姿に出会うかもしれません。
どのような人が住んでいるかは入居しなくては判らないものの、雰囲気だけでも観察できる機会かもしれませんね。
エントランスに掲示板があれば、ちょっと見ておきましょう。
何かの行事のお知らせとか、趣味のサークルの予定が貼りだされているだけではなく、「注意・苦情」に類する告知もあるかもしれません。
建物内でのトラブルを知ることも物件の判断材料になるかもしれません。
まとめ
新居探しのコツは経験を積むうちに判ってくるものでしょう。
住まいに対する知識も必要ですね。
そして大切なのがコミュニケーション能力。
不動産屋さんの営業マンとの会話の中で得られる情報は貴重なものです。
「このお客さんには良い物件を紹介したい!」と思ってもらえるような会話を心がけてみてはいかがでしょうか。
引越しは運命を変えるとも言われています。
新しいお住まいでの新たな人との出会い、運命がますます上向きになりますことをお祈りします。
※良い不動産屋や営業の見分け方については、コチラの記事も参考にしてくださいね。
引越しの物件探しはいつから? 良い不動産屋の見分け方!良い営業マンは?
※引越し準備の荷造りや準備リストについては、コチラの記事も参考にしてくださいね。