ヘッドライトの黄ばみは、車が古く見えてしまいますし、ライトも暗くなってしまうので夜道は危険です。
金属磨きのピカールで磨くと簡単にクリアになるのですが、ネットでは賛否両論。
それ以外の方法で、定番の耐水ペーパーや、ちょっと変わったところでエタノール、またワコーズを使った仕上げを紹介します。
ピカールでヘッドライトをクリアにする方法はこちらの記事です。
→ピカールでのヘッドライトの黄ばみ取り
また、黄ばみ防止のプレクサスでの洗車効果はこちらの記事です。
→ヘッドライト黄ばみ防止のプレクサスでの洗車効果
【もくじ】
ヘッドライトの黄ばみは耐水ペーパーで取る!
ヘッドライトの黄ばみは、ヘッドライトに使われているポリカーボネート(樹脂)の表面加工が剥がれて薄くなっている証拠。
この表面加工を、耐水ペーパーで取ってしまいましょう。
【用意するもの】
【手順】
- 1. 先に、ヘッドライトの汚れは水拭きなどをして落としておきます。
- 2. ヘッドライトの周囲の車体に傷がつかないように、マスキングを行います。
- 3. バケツに水をはり、耐水ペーパー(1500番、2000番)を入れ、耐水ペーパーが水を含んでクルンと丸くなるまで水に浸します。
- 4. ヘッドライトに霧吹きで水をかけながら、湿らせた耐水ペーパー(1500番)でヘッドライトを均一に研磨していきます。
※ゴシゴシと力を入れるのではなく、すべらせるといった感じで行うのが良いでしょう。
表面加工を全て削ってしまうことを意識しながら、黄色い水(表面の黄ばみの層)が出なくなるまで研磨します。 - 5. 湿らせた耐水ペーパー(2000番)に替え、表面に少しツヤが出てくるまで研磨します。
※耐水ペーパー(1000番)から始めた場合は、1000番→1500番→2000番という順番で、研磨していきます。
- 6. ここで、一旦、ヘッドライトに水をかけてタオルで拭きあげます。
- 7. 次に、液体コンパウンド(3000番くらいの超微粒子)を少量使い古したTシャツ等につけて磨いていきます。
根気よく磨いていくと、真っ白だったヘッドライトが段々透き通るようにクリアになっていきます。
(ここが一番やってて楽しいところ♪) - 8. 綺麗になったヘッドライトを中性洗剤で洗い、タオルで拭きあげます。
- 9. 最後に、コート剤(ナノハード等)を均一に塗布して保護します。
以上の手順で、ヘッドライトの黄ばみを取ることが出来ます。
耐水ペーパーの400番から始める方もいらっしゃいますが、
粒度が低い(粗い)ため、ヘッドライトに深く研磨傷をつけてしまう恐れがあります。
1500番や1000番でやっても黄ばみが取れない!など重度の黄ばみの場合でも800番くらいから始めるようにしましょう。
プロでも1000番以下の粒度が低い耐水ペーパーの研磨傷を消すことは難しいと言われていますので、自分で行う場合は特に気をつけた方がいいですよ。
そして、800番→1000番→1500番→2000番と、少しづつ粒度が高いもの(細かい)に替えて研磨していくようにしましょう。
これは、研磨傷を消していくために行います。
手順を繰り返すと、研磨傷も細かくなりどんどんキレイになっていきます。
ただし、かなり疲れるのでポリッシャーとかあるとかなり便利!
プロ用は値段が高いので、一般のコンセントから取れるこのポリッシャーは最高に使えるヤツです。
品番でP132とP59があるのですが、コンセントのコードの長さの違いだけなんです!
数百円の差なら、コードが長い(5mと10m)P59の方が断然お得です。
しかし、自分でやってみたものの、どーしてもヘッドライトが曇ったままでクリアにならなかった場合は、そのまま乗り続けると危険なので自分でどうにかするのは諦めて専門のお店に頼みましょう!
ヘッドライトの黄ばみにエタノールってどうやるの?
耐水ペーパーでやるとかなり時間がかかります。
手磨きでやろうと思ったら、次の日筋肉痛、もしくはダルさで仕事にならないことも・・・
そこで、もっと簡単にできる方法はないかと調べてみると、エタノールを使った黄ばみ取り方法を発見!
実際にやってみると、あまりにも簡単にできてしまったので、写真を撮り忘れていしました・・・。
※うっすら黄ばんでるかな?くらいの状態でやったので、あまり黄ばみがひどいようだと取りきれないかもしれませんのでご注意を。
【用意するもの】
【手順】
- 1. 先に、ヘッドライトの汚れは水拭きなどをして落としておきます。
- 2. ヘッドライトの周囲の車体に傷がつかないように、マスキングを行います。
- 3. (使い古したTシャツなどの)細かい目の布に、エタノールを染み込ませて、丁寧にヘッドライトを拭いていきます。
※拭いていくと、ヘッドライトが白く曇ってしまいますが、気にせずにいきましょう。
- 4. プラスチッククリーナーを(使い古したTシャツなどの)細かい目の布に少量取り、ヘッドライトを拭いていきます。
※曇っていたヘッドライトの透明感が増してクリアになっていく、最高に楽しい瞬間です。
- 5. 自分の納得の行くところまでクリアになったら、最後にキレイな(使い古したTシャツなどの)細かい目の布で拭きあげてます。
- 6. 綺麗になったヘッドライトを中性洗剤で洗い、タオルで拭きあげます。
- 7. 最後に、コート剤(ナノハード等)を均一に塗布して保護します。
プラスチッククリーナーは極細コンパウンドなので、この手順で透明感に納得できなかった、または傷が残ってる?という場合はもっと細かい超微粒子のコンパウンドで磨き倒しましょう。
そして、少しでも長くキレイなヘッドライトを維持するために、最後にコート剤で保護することも忘れずに行ってください。
ヘッドライトの黄ばみ取りにはプロがすすめるワコーズでしょう
プロも愛用する自動車ケミカル用品を代表する和光ケミカルの「WAKO’S」。
最高の物を作っているだけあって、お値段は少々高いですが、品質は抜群だと言われています。
そのWAKO’Sブランドから出ている「ハードコート復元キット」
この「ハードコート復元キット」は、市場に出ているヘッドライトの黄ばみ取り商品の、「研磨剤で黄ばみを削り落とすタイプ」と「表面の黄ばみを溶かして落とすタイプ」のどちらも併せ持ったタイプとして位置づけられています。
価格だけ見ると、耐水ペーパーやエタノール、ピカールなんかと比べてダントツに高いと思われるかもしれませんが、効率よく黄ばみを落としてくれますし、最後のコーティング剤も、とても優れたしっかりとした被膜を作ってくれるので費用対効果は抜群です。
プロが、市販の商品では、コレがオススメというだけあります。
注意点としては、下地処理としてエタノールで脱脂や汚れを取り除いておくことが必要です。
それと、塗布後12時間は硬化するのを待たなくてはいけないのですが、この待つ間、水滴がヘッドライトについたりしてはいけません!
ですので、雨がいつ降るかもしれない屋外で硬化を待つのはちょっと危険かもしれません。
できれば、屋根のあるところで硬化するまで置いておきましょう。
まとめ
ヘッドライトの黄ばみ取りの方法で、金属磨きのピカール以外を紹介してみました。
要するに、ヘッドライトの表面加工をキレイに取る研磨剤が入っていればいいということですね。
どの方法でも、やはり手間がかかりますし、3~4ヶ月に1度くらいのペースでやらないと、すぐに黄ばんでしまうことも・・・。
そして、何度もやり続けるのも限度があり、削りすぎてポリカーボネートが薄くなって割れてしまうこともあるので、そうなる前に交換してしまうか、業者に相談することも考えときましょう。