髪への紫外線対策も今や常識となっています。
「髪」といえば「椿油」と答えが返るほど、古くから日本女性の黒髪を守っている「椿油」をご存知でしょうか。
「椿油」には髪を紫外線から守る働きもあると言われています。
ここでは古くて新しい「椿油」の本当の力を探っていきます。
そしてもう一つ、だいじな頭皮の日焼け対策も考えていきましょう。
【もくじ】
紫外線対策で髪に椿油がいいってホント?
数あるネット情報の中には次の様な必ずしも正確ではないものもあるようです。
「椿油は紫外線防止に有効、紫外線を吸収する。」
どうも椿油を愛するあまり、書きすぎてしまったようです。
では椿油は紫外線対策に何も効果が無いのでしょうか?
いえ、ちゃんと有るのです!
その効果のウソホントを○×でザックリ表すとこの様になります。
◯ 椿油は紫外線を浴びて傷ついた髪の修復に効果があります。
✕ 椿油は紫外線を通さないので紫外線防止効果があります。
それでは詳しくご説明しましょうね。
紫外線を浴びて髪のタンパク質が変性すると、髪のキューティクル間の接着がゆるんで「めくれ・はがれ(リフトアップ)」が生じてしまいます。
キューティクルがはがれて起きるトラブルは「乾燥・パサつき・ツヤ失せ・色あせ」と困る事ばかりですね。
椿油は髪の表面を保護する働きがあるのでキューティクルの損傷を防ぎ髪の強度をアップさせてくれます。
※紫外線ばかりではなくドライヤーの熱でも髪のキューティクルは傷みます。
■椿油+アイテムで紫外線対策!
椿油のメーカーから伺った正しい紫外線対策をご紹介しますね。
1.椿油は日常のお手入れとケアに使用します。
2.髪を紫外線から守るためには、紫外線対策用のスプレーを使用します。
3.帽子、日傘を利用して、更なる紫外線対策をしましょう。
■椿のチカラは「種」にも「葉」にも!
椿油のメーカーの研究では種と葉からも有効成分が発見されているそうです。
植物の力は奥が深いですね。
【種のチカラ】
髪の内部や表面には「細胞膜複合体(CMC)」というものがあります。
髪の保湿とバリヤー機能を維持する働きに欠かせないものだとか。
このCMCの成分のセラミドが椿の種にも含まれていて、髪の補修をする働きがあるそうです。
【葉のチカラ】
紫外線を浴びると髪に「活性酸素(全ての老化の原因といわれている)」が大量に発生。
椿の葉から抽出された「ツバキ葉エキス」のもつ抗酸化作用が髪に発生した活性酸素を除去、酸化のダメージを未然に防ぐことができるそうです。
髪の紫外線対策 スプレーでも効果ある?
便利なスプレータイプはブローの仕上げに便利に使えます。
昔のように手についた油分でべたつくこともないのでとても便利ですね。
■大島椿 スプレータイプ
添加物を加えていない天然成分100%の椿油は長い間、日本人に愛されてきました。
ブローの後に大島椿ヘアスプレーをサッと一噴き。
髪の1本1本がコートされ、外部の刺激によるダメージから守られた艶髪ができあがります。
※紫外線プロテクト成分は含まれていません。
■黒ばら本舗のツバキオイル「さらつやスプレー」
天然椿オイルを配合したヘアスプレー。
紫外線や静電気からも髪を守ります。
■その他
紫外線のダメージから髪を守るUVプロテクト成分に毛髪保護成分を配合したスプレー製品のご紹介です。
紫外線対策 頭皮も忘れずに!
紫外線は頭皮にもダメージを与えています。
髪はパサついたり色が赤茶けてしまったりとダメージを気が付きやすいのですが、頭皮は目で確認することが難しいですね。
一説では髪の毛をつくる基の「毛母細胞」が紫外線の影響でうまく働かなくなることが抜け毛の原因となるそうです。
その上、髪の毛が作られなくなり薄毛の原因となる可能性まであるとか。
また、毛根には髪の毛を黒くする細胞があり、それが紫外線で破壊されることで白髪が発生するともいわれてます。
頭皮の日焼けは、お肌と同じく「老化」の入り口。
髪の分け目には日が当たる率が高く、老化現象の始まりとして分け目から毛が薄くなっていくと、そこから周りに薄毛が広がっていくことが多いという意見もあるので注意が必要ですね。
髪の毛の紫外線対策がいかに大切か、これでお分かり頂けたのではありませんか?
対策としては紫外線を受けない工夫をする事が基本になります。
■帽子による対策 ⇒ UV加工のあるもの
紫外線から頭を守るには帽子は欠かせません。
特に紫外線対策に有効な帽子はツバの広い帽子。
顔や首など頭全体を覆う事が出来るので広範囲に直射日光を避けられますね。
帽子の色ですが実は黒のような濃色のものが紫外線を遮断する効果がより強いのです。
紫外線対策としての帽子を選ぶ場合にはUV加工が施されたものがお勧めです。
■日傘による対策 ⇒ UV加工のあるもの
日傘は紫外線対策に大いに有効です。
日傘は頭や顔など上半身に日陰を作る事が出来ます。
日傘を選ぶ時はUV効果のある日傘がおすすめです。
UVカット効果は2年から3年位が限度のようです。
UVカット機能は徐々に低下していきますので3年くらいのタイミングで日傘を買い買えると安心ですね。
色は紫外線を遮断するのに有効な黒が良いでしょう。
※最近はUVカットの加工に加えて熱も遮断されるタイプの日傘も出回っています。
熱の遮断効果は実際に感じる熱が軽減されるのが判る程の効果があります。
※日傘に紫外線カット加工がされていても、肌から距離があるほど紫外線をカットする力が弱くなるといわれています。
日傘をさす時は、なるべく柄の部分を短く持って傘と顔の間があまり空かない様にさすと良いですね。
※今、話題の飲む日傘とまで言われている日焼け止めサプリを試してみてもいいかもしれません。
カラダの中からUV対策をして、プラス日傘や帽子をかぶると最強ですね。
紫外線を不用意に浴びすぎると発症することもある【紫外線アレルギー】については、コチラの記事を参考にしてくださいね。
紫外線アレルギー症状はどんな感じ?日焼け止めや対策はコレがおすすめ
日焼けしてしまった後のかゆみや対処方法については、こちらの記事をどうぞ。
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まとめ
古くから親しまれてきた商品はその穏やかな効能から使用する際に安心感が持てるものが多いようです。
今では気軽に購入できる価格の椿油ですが発売当時の価格は高く、高級品として認識されていたそうです。
植物の持つ力は奥深くも、効能の全てが研究されているものでもないようです。
美しい椿の花と黒髪の美しさを結びつけた先人の知恵に感謝ですね。