航空祭での写真撮影は航空ファンにとっての楽しみの1つですね。
でも、上手く撮影できない・・・なんて思ってませんか。
たしかに被写体は高速で飛行する戦闘機。
良いアングルで止まってくれるなんてこともなく、待ってもくれません。
そこで、まずは航空祭写真の撮り方やコツ、注意点を頭に入れておきましょう。
【もくじ】
航空祭写真の撮り方
航空祭写真で上手く撮影する為には、天気の良い日を選んで足を運ぶことが基本です。
また事前に使いやすいカメラを選んで、念入りに手入れを行っておく必要もあります。
カメラは多機能なほど良い写真が撮れる可能性はありますが、自分にあった物を選ぶのが一番です。
ただコンパクトデジタルカメラよりは、一眼レフの方が基本性能が高い分、経験を問わずに綺麗に撮れる確率が上がります。
当日は日の光が差し込みにくいポジションを選び、余裕を持って撮影に集中するのが基本的な考え方です。
人気の航空祭は必然的に人が集まるので、中々撮影ポジションとその周りに余裕が持てないのも本当です。
しかしできるだけ良い場所を確保して、自分らしく撮影を行えることが大切だといえます。
手ぶれ補正はカメラが自動的に行なってくれますが、やはり撮影者の動きで写真の基本的な質が左右されます。
体はしっかりと固定して無駄に揺らさず、深呼吸してシャッターチャンスを逃さないのが鉄則です。
手ぶれ補正機能はあくまでも補助なので、どれだけ体を揺らさないで撮影の構えが行えるか、それが撮影者に問われます。
ただしそれなりの写真はカメラの性能のお蔭で、誰でも楽に撮影できるようになっています。
より良い写真を目指すには、撮影の初歩を踏まえた上で、上手く撮るコツや注意点を実践することが重要です。
カメラの機能や名称を覚えたり、実際に使って違いを理解することも必要です。
それでも数ある項目の中で特に重要性が高いのは、どんな写真を撮影して作品に残したいかでしょう。
写したい被写体に対する愛情も大切で、予めイメージを描いてカメラを向けるのがポイントとなります。
偶然に魅力的な写真が撮れることもありますが、偶然に頼らないで目指したとおりに撮れるのが理想です。
航空祭写真で上手く撮るコツ
アングル
カメラのアングルは、航空祭写真の被写体の魅力を伝える大切な要点です。
大き目の被写体は下から、つまりローアングルで撮影すると迫力が増します。
撮影が上手い人は写真一つで大きさまで伝えるので、撮影する角度の重要性はとても高いといえるでしょう。
戦闘機などの飛行展示が行われる際は自然とアングルが低くなりますから、そのつもりで待ち構えるのがコツです。
逆に小さい被写体や全体像を写したい場合は、あえてハイアングルで撮影するのもありです。
高い場所から撮影できる場合は、戦闘機の柄や構造などを詳細に写真に残せます。
シャッタースピード
シャッタースピードは速ければ速いほど良く、動きの速い戦闘機もクッキリと撮影できます。
具体的なスピードはカメラの性能や被写体によりますが、静止状態だと250分の1秒で、対する動く物に対しては500分の1秒以上が求められます。
カメラによってはスポーツモードなどの名称で、楽に動きのある被写体が写せるようになっています。
一方のプロペラ機やヘリコプターは、スピード重視でシャッターを切ると、写真の被写体はプロペラが止まって見えます。
これは、シャッタースピードとプロペラの速さが一致するのが原因なので、あえて200分の1秒程度に遅くすると改善します。
撮影する被写体に合わせてシャッタースピードを変える、これが航空祭写真で上手く綺麗に写真を撮る秘訣です。
オートフォーカス
オートフォーカスは初心者に嬉しい機能で、ピント外れのリスクを軽減してくれます。
戦闘機の編隊飛行などは全体を収めるのに精一杯で、ついついピント合わせが疎かになりがちです。
苦手な部分はカメラに任せてしまい、自分の撮影に集中できることが、最も望ましい航空祭写真撮影のあり方です。
露出
撮影した写真が暗くなってしまう時は、空の明るさや青さの影響を受けているので、露出補正を1から2程度加算すると良くなります。
航空祭で写真撮影時の注意点
周りの確認
航空祭は飛行機好きが集まる場所なので、誰もが飛び交う被写体に熱狂しがちです。
撮影に集中し過ぎると周りが見えなくなるので、常に周囲を意識しながら撮影を行いましょう。
周りの確認を疎かにしてしまうと、人にカメラがぶつかったり怪我をさせる恐れが強まります。
カメラ同士の衝突による破損もあり得ますから、撮影場所にはなるべく余裕を持って、更に周囲の確認も怠らないのがポイントです。
服装
一方で案外軽視しがちなのは、会場に参加する際の服装で、いわゆるドレスコードです。
航空祭は飛行機が主役なので、軍服などのコスプレや露出度の高い服装は厳禁です。
ひらひらしたスカートなどの衣服は、梯子や階段で引っ掛かることがあるので、不適切とされる場合があります。
撮影に集中するのであれば、服装は邪魔にならず引っ掛からない物を選び、荷物も最小限に留めるのがマナーです。
撮影場所は一人の物ではなく、参加者全員が共有する場なので、人の邪魔にならないように心掛けることが肝心です。
レンズ
被写体は相手によって位置や角度、距離などが異なりますから、撮影の上級ほど多くのレンズを持ち込みます。
ただしレンズが多いとそれだけ荷物は増えてしまい、付け替える手間暇も増えるので、いくつかに絞り込んでおくのが無難です。
本当に上手な人はテクニックでレンズの不足をカバーしますし、使いたいレンズがなくても綺麗に撮影するものです。
マナー
会場で開催者から指示があった場合は、指示に従って行動することが基本となります。
いくら撮影の技術が高くでも、独りよがりは迷惑になるので、マナーを守って楽しく写真を撮ることが不可欠です。
撮影場所は共有の場、周囲には同じ目的を持った仲間がいると考えると、気持ちに余裕が持てて撮影に集中できるようになります。
航空祭写真の撮り方あとがき
航空祭写真の撮り方のコツや注意点をいくつかご紹介しました。
迫力のあるアングルやシャッタースピートなどのテクニックを学ぶことももちろん重要ですが、 航空祭は通常の写真撮影とは異なりかなり人手も多いイベントになります。
きちんと周りを確認しマナーを守って良い写真を撮ってみてくださいね。